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世界が変化していくとき、私たちはどうすべきか(SDGs:全て)

 私たちは、事前学習で世界の問題とSDGsとの結びつきを学び、 「世界が変化していくとき、私たちはどうすべきか」をテーマにディスカッションを行った。本ディスカッションでは、各々が疑問に感じることを先生に答えていただく中で、私たちのあるべき姿を探っていった。


▶考える力を伸ばす教育の推進において、世界と比較して日本が遅れている理由

 戦時中は、戦時兵をつくるために均質な教育がなされていた。戦術的に、同じ知識を得られる教育がその時代は適していたからだ。しかし、それが今の時代に受け継がれることによって、インターネットで誰でも同じ知識を得られるようになり、自然と同じ考えを持つ人が増えるようになってしまった。そのような背景もあり、日本における考える力を伸ばす教育は、世界より遅れをとってしまっている。考える力を持つためには、まずは様々なことに興味・関心を持つことが重要。そのためには、相手の気持ちに立って自分だったらどうするかを考えることが大切である。「この人はどうしてこうするのかな」と考えることで、違和感が生まれ、その行動に対して考えを深めることができる。大学でもまだまだ考える力ではなく知識を問う問題が多いが、これからは少しずつ変わっていく必要があると先生は仰っていた。


▶貧困層を養うための、地球上のエネルギー資源のキャパシティはあるのか

 貧困層が化石燃料を仮に使ったとしても、先進国の使用量やCO2排出量に比べたら微々たるものである。そのため、貧困層には資源を使ってもらい、先進国のCO2を削減していく段階が必要である。先進国はCO2を吸収するバイオマスなどに力を入れ、発展途上国に対しては自分たちの暮らしが成り立ち、かつ学べる環境をつくることが重要である。最終的なゴールはカーボンニュートラルを目指していくところにあるが、まずは貧困層の問題を解決していくことが大切である。そして次に、エリート層の意識改革が必要であり、お金が全てだと思わせない教育が重要になってくる。

 そんな先生のお話を聞きながら、ある学生から「SDGsにおける日本の役割は何か。強みはあるのか」という疑問が上がった。これに対し、もったいないという言葉を流行らせたように日本には自然に優しい一面があるとのことをお話しいただいた。それ以外にも様々な役割があるが、日本特有の部分を世界と比較したうえで理解し、若者が声を上げていくことが重要であるとのことだった。


▶新型コロナウイルスによってSDGsが受けた最も大きな影響とは

 一番を選ぶのはなかなか難しい。SDGsを考えるうえでどこが先に取り組みを進められるかと考えると、貧困層、中間層、富裕層となる。中間層の人たちがどれだけより良い生活をしていくことができるかが焦点を当てられる。貧困には、絶対的貧困と相対的貧困があり、相対的貧困に当たる人は必ず存在することになる。そういった問題や、それに関連するSDGsの番号が一番影響するのではということだった。

 また、新型コロナウイルスの影響を考えれば、親の世代から子供の世代まですべての年代が打撃を受けたと言えるのではないかという意見が出た。マスクをするのが当たり前になった今の時代では、人の心を読まない人が出てくるのではないかという懸念がある。人の絆より人の命を優先する流れは、人とのコミュニケーションにおいても大きな影響を与えている。富裕層から意識を変えていく必要がある。

学生の声

学生1:下調べのため、初めて主体的にSDGsについて勉強しました。イベントが意識を変えるきっかけをくれたと思います。ありがとうございました。

学生2:College summitに参加させていただいたことでSDGsへの理解が深まり、想像以上に楽しくて時間があっという間でした。有意義な時間をありがとうございました。

まとめ

 世界の現状とSDGsの結びつきを事前学習で調べる中で、知らないところで刻一刻と世界が変化していることや、それを解決していくためにSDGsという考え方がとても重要であることを改めて感じさせられた。それと同時に、今この瞬間に少しでも行動を変えていくことを通して、持続可能な世界を築くことに繋がるということを実感した。

 日々、より良い世界を創っていくために豊かな想像力を働かせ、世界に大きな影響を与えられる私たちになっていきたい。